2017年08月

2017年08月03日

路上 ON THE ROAD

新しい曲がリリースされた。
ブログタイトルにある「路上 ON THE ROAD」。
去年9月から半年かけて行ったワンマンツアーの最中に、皆さんから頂いたアイデアを紡いで、真っさらな曲が出来た。

後半からリズムを変えてシャッフルになるのはスチョリのアイデアを拝借した。

レコーディング当日、アルケミーに入る前に2時間練習スタジオに入り、バンドで初めてこの曲を合わせた。

最後にスタジオに入った僕が、バンジョーとアコースティックギターしか持ってないのにメンバーが驚いていた。テレキャスは?言うてた。

2時間の練習が終わる頃に、こなれて来たメンバーが、シャッフルの部分が長いから半分にしようとか言い出したけど、前半部分を忘れるくらいの尺が欲しいし、どっちの歌詞も捨てられないので、我を通した。

音の始まりと、フェイドアウトの長さにこだわった。リピート再生した時に、間が空きすぎないように、繋がっているように、聴いてもらいたいから。
このこだわりも、メンバーはあんまり興味を持ってなかったと思う。

最後のサビのコーラスで前半の歌詞を持って来たのも同じ意図で、一度聴いたらなかなか抜け出せないリピート地獄にハマってもらいたかった。

アルケミーでのレコーディングは、歌パートとバンジョー以外は、いつも通り一発録り。

実際には3テイクくらい完走させた時点で、決めのフレーズを追加して確認し、新たにやり直して、2テイク目でOKやった。

みんな、すごい良い演奏やった。

ドラムは東京からマイセットを持参しただけあって、良い音!タムはカーンと高音が効いてて、これまでにない音やけど、曲の場面転換を告げる役割を果たしている。そして、何より、ラリーパパ特有のリズム、タイム感は辻の功績が大きい。

ベースもいつの間にか腕を上げていた。前日まで東京のおじさんを訪ねてます〜いう能天気な写真を、アレンジを詰めているLINEに貼り付けたりしてくる空気読めない男。参考音源聴いてイメトレしときまーす、と、まるで超一流な口ぶり。当日しょーもない演奏してみぃ、しばき倒したるからな!と心の中で用意していたが…うまいやないか。何なんやろ、こいつは。曲のジャンルはベースで決まると常々思っているんやけど、トムは今回、見事に役割を果たしてくれた。
とくに後半のブルーズパターンでは、辻と見事なシャッフルをやっている。
おみそれいたしやした。

ガンホのワウギターは、マネージャーの柳本がツイッターに書いていた通り、前日にはじめて聴かされて、予想外やけどハマる!とみんなが思ったはず。本番では汽車のいななきのような、ドップラー効果のような響きや、ファンキーなカッティング、ガンホ節炸裂のブルーズプレイを吹き込んでくれた。それらも良かったけど、これまでにない一面を見せてくれたのが、歌の合間の決めフレーズが非常にキャッチーである点。おみそれいたしやした。

スチョリは始終、無駄のないプレイを。コーラスなんか、割りとフニャっと歌うので、大丈夫かな?思うんやけど、重ねてみたらあら不思議。安定感あるからビックリする。職人の域やね。
ブルーズパートでは、ライブで弾きながら歌うことをそっちのけで、ガンホと競い合ってるのが聴きどころ。

僕は、すべてにおいて手応えを感じている。想像してた以上のモノができた。(バンジョーは弾けると言うのが憚られる腕前やから、もっと修行せなあかんけど)
僕らじゃない誰かが、こんな曲を発表したら、めちゃくちゃ悔しい気分になると思う。
「路上」は、聴いた直後、どえらいもん聴いた感覚だけ残って、前半のことを忘れてまた聴きたくなる。
もちろん、路上というタイトルは、ロジャーから。





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master_bay at 16:55|PermalinkComments(0) DISCOGRAPHY